アメリカは日本と違って新年よりクリスマスのほうが大きなイベントなので,年末年始は31日,1日以外は休日ではないらしい? 2日が日曜日だったため,3日から通常通りの勤務態勢となる。 本日からまたResearch Seminarが始まる。 Seminar roomに行くと,Robinson教授から声をかけられ,「論文をチェックしたので,Campus Mailで送るから,それを見て書き直しなさい」とのこと。 年末に目を通してくれたらしい。本当にありがたい!! 今日のSeminarのテーマは「The Effect of Antipsychotic Medications on Cerebral Blood Flow in Schizophrenia」(Del Miller, M.D., Ph.D.)でSDA(主にRisperdar)による治療中と 薬剤をoffにしたときのCBFをHaloperidolの場合と比較した研究。
Jan. 4
今日のGrand Roundsは「Clozapine and Diabetes Mellitus」(James Amos, M.D.)で Clozapineの治療中に多い副作用であるweight gainとDMの話。
Jan. 7
今日のmeetingでRobinson教授から,1st paperの投稿雑誌を自分で決めるようにとの指示がでる。 「This is coming along well. It is on Important contribution.」とのこと。 なんとか一段落といったところだが,こちらの理解力とペースを見越したうえで論文提出の指示がでたり,わかってもらえてないようで,実はすべて見抜かれている感じで,ありがたいような怖いような・・・ 一段落したところで,本日,次の研究結果(表とグラフ)を提出する。 留学してすでに半年,もう一段のペースアップが必要か!
毎週,Research SeminarとGrand Roundsに参加しているが,前回は「Adolescents with Schizophrenia: Characteristics and Treatment」(Charles Schultz, M.D., U of Minnesota School of Med)で,BPDなども含めて形態学的相違などを論じたもので,最後にNancy C. Andreasen教授がcommentしていた。 あの「The Broken Brain 故障した脳」の著者で,先日も有名なPsychiatry Awardを受賞されたらしいが,私はこちらに来て始めて姿を拝見した。 割りと小柄で年輩のご婦人だが,commentのときはみんな注目して聞き耳を立てていた。
今日のテーマは,「Diagnosis and Treatment of Paraphilia in Children and Adolescents」(Gary Gaffney, M.D.)で久しぶりのCase Conference。Caseの説明のあとそのお母さんを呼んで,Robinson教授がみんなの前で質疑応答をし,その後再び文献的な考察や最新の情報を提示していた。 sexual abuseやmild mental retardationをもつParaphiliaのcaseで興味深かった。
meetingでのpresentationはちょっと足踏み状態だが無事終了。 今日はYamada Lab.の面々や日本人総勢9名で映画鑑賞会。 Harrison Ford 主演の「Random Hearts 」を見る。 Love story だが今ひとつ盛り上がりに欠けていた・・・(個人的意見) 映画観賞後みんなでDawn TownのItalian Restaurantで食事をする。 Iowaではめずらしく洒落たお店。
今日のGrand Roundsは「Cognitive Neuropsychiatry with a Focus on Atypicals」で Michael Schwartz, M.D. (Case Western Reserve University)の講演。 ClozapineやOlanzapineなどSDAのそれぞれの特徴についての話もある。 最先端の研究をしているヒトの講演を聴けるというのはとても勉強になる。 午後,Robinson教授の指示で,The division of child psychiatryのKuperman教授に会う。 ADHDの生理学的研究やBegleiter教授とAlcoholismの共同研究をしていることは知っていたので,Begleiter教授が日本に来たとき会ったことや葉田先生が2年間派遣に行っていたことなどを話すと,世界は狭いと驚かれる。EEG Analysis SystemとReference Guideとともに患者dataを渡され,「このGuideを良く読んで,softを使えるようになって欲しい」と穏やかな笑顔で言われる。 Stroke PatientのPET ProjectでEEGも取っているらしく,そのEEG Analysisを私がすることになった・・・
今日のResearch Seminarは「Instructional Technology Training Support」で聴衆は20人足らず。Information Techniqueとかの話で,いまひとつわからなかった。 山田教授は先週からプラハの学会に出かけていないため,研究室にこもってdataの整理と文献を読んだりして1日が終えてしまった・・・
Sep. 20
今日のResearch Seminarは「Expression of Neurotrophins & Neurorecepter in Neocortex: Evidence for Local Trophic Support Circuits」(Andrew Pitts, M.D.) 説明略(ということはよくわからなかったので・・・?) また,今週からほぼ連日Lecture Series が始まる。 ちなみに今週だけscheduleを載せると, Monday:Ethics Lecture 11:45-12:45 Tuesday:Dementia 8-9am, Perspective in Psychiatry 9:30-10:30am Wed.:Psychodynamic Psychotherapy 8-9:30am, Generic Model of Psychotherapy 12-1pm Thurs.:Chairman's Rounds 10:30-12pm Friday:Pharmacologic Management of Organic Agitation 11:45-1pm resident に対する指導が中心だが,誰でも参加できるようなのでできるだけ参加したい。
Sep. 21
今日のGrand Roundsは「Schizophrenia: Can interventions in the school-age child prevent onset of this disorder?」Randy Ross, M.D. (University of Colorado) 学童期に発症するSz.の話で,親がSz.の場合その子供の81%がなんらかの精神障害のDiag.がつけられ,約40%がADHDであるが,そのなかにもSz.が含まれている可能性や,それらとSz.との鑑別-SPEM(Smooth Pursuit Eye Movement)で有意差が出るらしい。臨床的特徴や早期の治療法とか・・・興味深い講演だった。 午後Toddと一緒にDr. Kupermanに会い,EEG analysisの使い方を教えてもらう。 Dr. Kuperman自身が使い方を忘れてしまっていて,Technicianに聞きながら教えてくれたが,1~2時間では無理ということで,来週再度教えてくれることになる。
post officeの2Fにあるsocial security administrationで social security cardの申請をするが,その時不運にも村田君の車がぶつけられてしまった。警察に事故証明書を書いてもらう。完全に止まっていたので相手に100%責任があると思うが,彼は2年間で初めての事故。日本に帰る直前で,ちょっとめげてしまったが,相手がきちんとした人だったのと,けががなかったので不幸中の幸いと考えることにした。 その後,HONDA, MAZDAなどの自動車会社を回り,上記のJETTAを購入する。 その日のうちに自動車保険にも加入(JAL family clubで,日本語で契約完了)。 また,村田君も乗っているというので,マウンテンバイクも買ってしまった。